理想の完成を想像して

何度も覗いては失望した隙間でも

いつの間にか埋め尽くされているように

すべては なるようになる

もしくは

なるようにならなくても

だんだん疲れてきて もうそれでいいやという気持ちになる

 

気に入っていた存在が

自分の体を喰い尽くしたとしても

それで 自分が崩れ落ちるまで気づかずに

胸をときめかせるだろう

そして それは 望みでもあるのだから

 

ああ いつだって 自分で自分を持ち上げて

心に風を吹かせるのさ

 

諦めたことも 忘れてしまうくらい

すべてに だんだん 慣れてくるだろう

むしろ その方が楽だったりするものだから

気持ちが全部移動したって仕方がないさ

 

慣れてしまってもいいだろう

ガチャガチャに混んがらがせて 複雑にしたところで

ぼくらを待っていてくれるのは 終わりだけなのだから

忘れてしまうか

いちばん いちばん 大切だった感覚を

あんなに バカみたいに 苦しんでいたこともね

 

ああ いつだって 自分で自分を持ち上げて

心に風を吹かせるのさ

 

気に入っていた存在は

やがて ぼくの心を喰い尽くし

もう 手遅れになったところで

ぼくはやっと気づくのさ

ああ どうなったって

最後は

自分で自分を持ち上げるしかないだろうと