どんなに苦しくたって
ぼくの娯楽の時代はおわりだよ
古い匂い あっちの建物の匂い
ぼくらは鍵をこわしたいだけ

肩まで浸かって
鼻を覆って目の下まで

どんなに苦しくたって
頭のてっぺんに届くまで浸かるんだよ
きみは もう 手ぶら
ひとりになれる夜だって遠くはない

そして塞ぎたい
鍵をこわしたあとは
気づかれる前に
足の線にぼくは おかしくなってる

異国を用意して
ぼくらに どれかひとつくらいは
いいじゃないか