ああ ぼくはここで
何も言わずにいるのも
本当だと思ったし
きみの星のカオを見送って
ぼくはぼくで また動き出す
風だけが 雲の動きを知らせて
空に虹を映す
涼しく慣れた匂いだった
ぼくは どこまでも走っていった
惑わされずに
どこへでも行けたら
ぼくはきみのことを
忘れないだろう
まるくなったお腹に手をあてて
きみの呼吸を確かめた
何度も温かさにカオをあてた
きみの名前をつけたのは ぼくだった
長い間 ぼくはきみに関わってきたし
夜汽車の中で きみの夢を見たこともあった
広い広い公園で
冬がそこまでやってきていることを感じ
家に帰る喜びを 抱きながら歩いた
ずっとずっと 平気なカオしていたかったから
長く辛いだけでも ぼくはこの方がいい