きみのうたが出来た時に
ぼくは 何だか すごく ほっとしたんだ

あの 途切れ途切れの記憶も
ぜんぶ 何でもなかったかのように

きみの目の中にいる
ぼくがすべてだよ 今は
空気を切り裂いて
この時が 今のぼくにはすべてだって

思うよ
笑うよ
温かい
命の片隅に触れて
どうして
覚えていてくれたの?
どうして

何のためでもなく
ぼくは
ここまで 歩いてきたんだ

夏雲が浮かぶ 朝方の空に
それで もう 充分だって

深く落とし込んだ気持ちは
ひとつの形になって
漂って ぜんぶ 消えていく
長い時間の中に