遠く きみのうたが聞こえて
ぼくは走り出した
よく知ったきみの姿を 目の前にして
ぼくは 立ちつくしていた
その時はじめて
きみが いなくなったことを
さみしいと思った

夏草の匂いと 生ぬるさの中の涙
胸が痛くて 胸が痛くて
ぼくら そんな夜を
ずっとずっと くりかえしていく

ぼくらが目指した世界
ひとりきりで居ること

ぼくらはいつも外に居た
外でいろいろな話をした
記憶は声として残っている
きみの声は
まるで外の空気だ

夏草の匂いと 生ぬるさの中の涙
胸が痛くて 胸が痛くて
ぼくら そんな夜を
ずっとずっと くりかえしていく