懐かしい感覚に包まれて
死にたくなくなる時
ぼくのすぐ隣に
ほんとうに すぐ隣にいる
きみの手のあたりを見ていた
でもまた酔いは覚めて
目が覚めて ぜんぶ覚めて
ただ ぼんやり ゆううつになる
つよい気持ちを掴んで
突っ走って行けば
体は汗をかいている
ぼくは 同じところを
行ったり来たりしているだけだ
上がったり下がったりしているだけだ
きみのことが好きだと言って
体のどこかに触れてみたかった
懐かしい感覚に包まれて
きみの手のあたりを見つめていた