月明かりにだけ照らされる
ほんの一部分
ぼくらが知れる ほんの一部分
とても 届きそうもない
目の前の 巨大なビールの泡を
黙り込んで 見つめている
また ぜんぶ 忘れてしまうけど

いつの間にか きみを好きになって
ぼくは また 喜びに手が届く
だんだん 苦しくなってくるけど
それを越えて
喜びになるまで

いずれ ぜんぶ 死んでしまって
そして ぼくの目の前に きみが現れる
そこで 思い出す
愛おしい すべての瞬間
きみの中に それを感じて
たまらなくなる
ここにいて どこにもいない
生きていても 死んでいても
ぼくは きみが 愛おしくて たまらない

ぼくの中にいてほしい
それは いずれ終わりがくる
永遠ではないもの
だから
ぼくの中にいてほしい
この感覚が
生きているうちは

とても 届きそうもない
目の前の きみの姿
また ぜんぶ
忘れてしまうまで