きみは もっと書けばいいと言った

ぼくは がむしゃらに書いた

きみといなくなった時間の続きも書いた

手首を不快な滴が伝った

指先は思うように動かなくなって

まるで ぼくは 廃人みたいじゃないか

ぼくは それでも きみのすべてを思い起こそうとしている

それに 何の意味があるのか

苦しいのは

きみも ぼくも

同じじゃないか

時折り 何かを 無くしたような感覚

空には 冷たい星