季節が変わって

チャイムの時間も変わった

夕方の匂いが この部屋に充満し

ぼくらは寝ころがったまま

ずっと話しをしている

 

遠く昔のことを思い出すか

きみの目の奥に

ぼくが映るか

 

薄暗い部屋の中に 夕方の匂い

静かにぼくらの声が響き渡る

四角い小さな窓だけが 外とつながっている

ぼくらは寝ころがったまま

いつまでも起きている

 

愛おしい 遠く昔のこと

きみはそんな空気をまとっている

 

一歩ずつ夜を連れてくる夕方

今 この部屋の中だけに

ぼくらはぽっかり浮かんでいる

 

遠く昔のことだろう

思い出すのはいつも

遠く昔のことだろう