世界がぼくよりも もっと多くの

きみのことを話す時

ぼくは困ってしまう

どうしようもなくなる

かなしいような気がする

ぼくはその時 この世界で たったひとつ

どうにもできないことを知るんだ

 

ぼくは 何に沿って

何に 重なり

何と ひとつになり

生きているか 知っている

 

だから どうにもできない きみのこと

どうにかしたい きみのこと

一日のおわりにも 一日のはじまりにも

一日の途中にも

瞬間の中で

世界はきみの話をした

 

ぼくは 瞬間の中で

かなしいような気がした