久しぶりに きみから手紙をもらった
きみの きみにしかわからない
きみの気持ちが
こぼしているのを かまわないように 書かれてあった
何ってことではない
書いているきみも
読んでいるぼくも
そんなふうに
言葉があっちからこっちへ
こっちからあっちへ
投げられ 受け止められる
いつからか ぼくらは
死ぬまでに あと何回
きみに会えるのだろうかと
時々 思うようになった
距離の中で ぼくらはお互いのことを
時々 思い出す
きみもぼくも 変わったのか 変わっていないのか わからない
ぼくらは わからないまま 生きている
わかったように思う時もある
きみにしかわからない 気持ち
ぼくにしかわからない 気持ち
そんな気持ちが 言葉になって 勝手に交わされる時
きみとぼくにはわかる気持ちのように
思えてくる
時々 そんなことを つよく思って
ぼくらは 生きている