歩くように音が始まると

今のきみなのか 昔のきみなのか

ぼくにはわからない

 

とどまることなく 音はつづいていく

今のきみも 昔のきみも

ぼくを見て 笑うだろう

 

お互いに歩み寄れるように 努力した

激しく言葉をさえぎって

この感覚を守ろうとした

みんな同じものを欲しがっている

 

きみが気づいてほしいのなら

ぼくのことにも気づいてよ

始まったまま 終わらない音

今も昔も

ぼくには愛おしすぎる

 

ぼくらいつのまにか すべてを

手に入れてしまっているということ

ぼくら

大人にも子供にもなれないだろう

 

お互いまた一瞬一瞬を忘れて 歩いて行けるだろう

始まったまま 終わらない音

今のきみなのか 昔のきみなのか

ぼくにはわからない