一秒一秒
ぼくはもとにもどっていくのか
鏡で見るさ
自分のカオを 何度も何度も
瞼の裏には 札幌か
冷たい冷たい肌が 安心している
自分の手の中で動かしていたものが 転がる

いつだって結局 冷静なくせに
それが自分の中で えらそうにしているのが嫌だよ

人間のものじゃない町の夜は 小さな音がいくつもきこえる

お盆のプラムを食べて
しばらくきみに会いには行けない
この流れは ずっとぼくを試している
それならぼくは さらに大きな流れをつくるさ
毎日が 毎日の夜が
ずっと ぼくを同じ場所へ運んでくれる

いつまでも いままでのこと きっと思い出されるから
今はこうするしかない
この景色と風が 染みついていってるの知っている
でもぼくは お湯に浸かっているみたいに うっとりして
今はひたすらに こうしている

すごく嫌な気持ちになって
電車に乗って 家に帰る
それでもぼくは それで一日の満足をやり抜くのだ
ぜんぶ今まで ぼくをこういう気持ちにさせたの
ぼくのせいだから
なんでもかんでもやって それで その気持ち消していくの

風があっちからこっちへ
この広い場所では
風が走っていく様が よく見える
硬くなった顔 すっかりはとりきれないだろうけど
穴あき心臓で 呼吸しているよ

かなしいとか うれしいとかじゃなくて
生きていようと思うだけさ

全部ぼくのせいだから
いつまでも つづけていけるだろう