赤いビールをふたりで飲んで

何を懐かしむ

きみが築き上げたすべてに

ぼくは涙しよう

調子にのり過ぎたか

でも 感覚なんてそんなに変わりはしない

きみが残したすべてに

ぼくが感じたものすべてに

感傷的にはなりたくないんだ

泡はいずれ消える

繋いだ感触だけが残る

日差しの角度

それだけで泣きそう

きみがぼくを見ていたから

ぼくはうれしかったんだ

もうだめだって思っても

何も変わらない

忘れることなんてできない