空気が揺れる景色は
ぼくに ここにいろと 言ってるの
ああ 誰のことも 想わないのは
こんなに気持ちがいいんだな
煙を吸い上げて 見上げた空は
キンと 冷えていた

まわってる景色の中で
きっとなにも 手に入れられないけれど
こんな なんでもない気持ちを すり抜けて
ぼくは はじめにもどったというのか
小さな小さな膜の中で
ずいぶん 大げさなカオしてるんだな

あまりにも
闇が 暗過ぎたから
余計に 目をひらいた
そこに形ができるまで
熱いお湯が 何度も思い出させる
なつかしい過去
つよくはならない
よわいままが ほんとうだった

あまりにも
こんな気持ちが つづくのなら
もう それでいいよと 言ってしまうだろう
ぼくが 空気を変えてあげよう
ぼくの目に きみを
うつしてあげよう