ぼくは きみを忘れようとしている

意識して そうしようとしている

そしたら露骨に きみの夢ばかりみた

そんなはずはないのに

夢の中で

きみは笑っていた

そんなはずはないのに

夢の中で

ぼくらは笑っていた

 

ぼくは ひとつだけを手にし

それを すべてから独立させ

舵を切った

すべての中に きみはいた

 

だからもう 涙を流すのはやめろよ

だからもう すべてをめちゃくちゃにするのはやめろよ

 

これが最後の情けなさ

だから 見逃してやってくれないか

そして うたにしてくれないか

この情けなさを 最後に