あの夢のような きみと暮らした家の中で

聴いていた彼のうたを思い出す

窓から夏のはじまりの匂いがして

ぼくらは いつまでも酔っぱらって

彼のうたをうたっていた

 

生き急ぐ ぼくらは どこに辿り着けるのだろうか

 

そして今 この場所でも

あの時かいでいた 同じ夏のはじまりの匂いがして

窓からずっと 夏のはじまりの匂いが

わかるよ わかるよ きみのその感じ

そう言って きみが

目の前で 笑っているような気がする

 

ぼくらは いつまでも酔っぱらって

彼のうたをうたっていた

夏のはじまりの匂いをかいでいた