目を閉じていたら
遠く遠くに 離れていく気がした
手をつながなくても
きみの体温が ぼくに伝わっていた
目を閉じて
心が白くなっていくのを感じていた
きみがまだ そこにいるような気がして
ぼくは 気づかれたいと思っていたんだ
ぼくからじゃなくて きみから
この空気をふるわせてほしかったんだ
空はまだ遠くまで見えて
この前も この次も
ぼくは くりかえしを感じている
夏が終わるまえに
ぼくは もう一度 きみに会えるだろうか
目を閉じて
しばらくの間
きみを描いている
目を閉じて ずっと
心が白くなっていくのを感じている