ぼくはまたきみに
嫌な思いをさせてしまったような気がしている
それでもまだきみは
ぼくをその目の奥の底へ底へと
沈ませてくれるのかい?
ほんとうにやさしいね きみは
ぼくは泣きそうで泣けないでいる

遠く左側に山が見えるから
ぼくらの進行方向は右だ
偶然にもぼくらは夜の中
必然にもぼくらは月の下

ずっときみを連れ出したかった
ずっときみの側で眠りたかった
海の深さが空にのぼって
ただ この素晴らしいものを
きみと一緒に見たいだけなんだ
いつも いつも

何も言えなくても
どこにも行けなくても