どんなに ひどいやり方でも
時間が なんでもないことにする
夜になると ぼくの汗もひき
これだってまた
なんでもないことになる

ぼくは思い出す
島から見た海を
ぼくは思い出す
暑さの中の蜃気楼を

ぼくは ぼくを追いつめるものに
勝てないでいる
埃で黄色くなった紙
力ないきみの体の側で
ぼくは すべての正体を知ろうとする

思い出している
島から見た海を
思い出している
暑さの中の蜃気楼を