夕焼けを追いかける
ずっと空がひらけている
きみの白いカオが夕闇に浮かぶ
半分夜になって
風の中にいる
すべてが黒いシルエットになって
雲の切れ間が金色に光る
きみはぼくに
何を考えているの?と聞く
ぼくはきみのことではないと言う

大事なことを ぼくはいつ言おう
ぜんぶが夜になるまで
ここにいる 動かずに
匂いがかすめて 心をさらっていく
それぞれが それぞれの場所で
それぞれなことを 考えている