当たり前に
自分のやることすべては
許せてしまうものだな
きみのことなら 許せないことばかりなのに
素敵な人の言葉を 少し集めれば
わりと乗りきれるものなんだな
ぼくにはもう 何も言う事がなくなった
夏だけずっと思い出していれば よかったんだ
図書館はずっと涼しくて
何も動かなかった
ぼくは建物たちを抜け
夕暮れを追いかけた
一日の終わりは いつも同じ気持ちで
物足りなさを消すことだけを
考えていた
煙突はすっかり小さくなって
キレイな白い煙が出て 風に流れていく
川へ出る道は 線路が大きな範囲で敷かれていて
ぼくは いつも大きく回って歩くんだ
きみと 今日みた夢の話をするために
ぼくは家を出る