ぼくが捨てた生活が庭に漂っている夕暮れ だから かなしいわけないよね 大丈夫だよってうたっている 空...

赤いビールをふたりで飲んで 何を懐かしむ きみが築き上げたすべてに ぼくは涙しよう 調子にのり過ぎた...

夕べ自分が話した 言葉の波を泳いでいる 目が覚めて きみの電話を待っている 今 季節がはっきりと 鼻...

妙な気分だったんだ そんな風が吹いている気がした きみと歩く夜空も きみの部屋から見る冬空も 一瞬が...

そんなこと　きみに言われたことは ないかもしれないけど そんなことを　言われたような 感覚だけが残っ...

理想の完成を想像して 何度も覗いては失望した隙間でも いつの間にか埋め尽くされているように すべては...

残された　まっ白の中に ぼくは　ぜんぶ　今までのこと思い出した 笑ってた　やつら 生きていた　自分の...

こういうものさと　心の中でつぶやいて 涙がとまらなくても 何もかもが　何もかもが   きみ...

きみの住む街を 電車で通り過ぎた時もあった 時の流れに感覚が動かなくなった時 ぼくは　まっさらな 漠...

世界がぼくよりも　もっと多くの きみのことを話す時 ぼくは困ってしまう どうしようもなくなる かなし...